スタッフのお店への想い

お店をはじめて5年が経ち振り返ると

一番誤算だったことは、一緒に働くスタッフのことかもしません。

お店を立ち上げる前から一緒にお店を運営していくスタッフが決まっていました。

 

「恵まれた人たちと一緒にお店をはじめられるな」と思っていました。

 

私の考えに共有し、私が想うこと、表現したいことを最優先して

一緒にお店をはじめてくれた立ち上げ時のスタッフ。

その熱意は、言葉でも行動にも私に常々届いていて、心強さを感じていました。

 

お店をはじめて一年がまだ経たない頃、

スタッフが大幅に入れ替わることに。

それは、その当時のわたしからしたら何か大きな穴が空いたように、

また、心をえぐられるようなほどの気持ちでした。

そして、悔しさととにかく前を向いていかないとと自分に何度も

言い聞かせていた日々でした。

大げさのようですが、一緒に進んでくれる人がいなくなる感覚は

漠然とした不安感だけが記憶に残っています。

 

今があるからこそ言える言葉かもしれませんが、

必然だったのだと今は思っています。

 

新しく出会ってお店で働いてくれるスタッフは今や6人います。

いろんな働き方をしていますが、

出会ってから、お店に対する想いみたいなものがどんどん深まっていくスタッフがいます。

それは、お店にとってどんなにすごいことなのかと実感しています。

 

”仕事”ということに対してきちんと向き合えるスタッフ。

自分の評価や良し悪しだけでなく、お店を良くしていくことを考えているスタッフ。

(お店をよくするよことを考えるということは結果がでれば、評価にかえってくることですが)

スタッフの改善点を、愚痴やストレスのはけ口ではなく、お店をよくするための

指摘として相手と向きあうスタッフ。

 

今、コロモチャヤのスタッフにはそんなスタッフがいます。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

この写真の中の、漢字の「円」のようなかたちをしたもの。

お店にいらしてくださったかたはご存知かと思いますが

簡単な組み立て式のお荷物置きとしてカフェで使用しているものです。

オープンした年に無印良品さんで買った備品です。

 

毎日のように使っていると、

どうしてもじりじりと破損が起きてきます。

木製のこの荷物置きは、木のダボでつながってつくられているのですが

そのダボが折れていきます。

何年か前にこの商品は廃盤になったと聞き、

どうにか修理して使っていかないとなと、

代表の中臣がボンドで修理したりして使ってきましたが

もうそれがいくつも補修しないといけないものが出てきてしまっていました。

 

今年に入ってからでしょうか、

あるスタッフが「ちょっと試してみてもいいですか?」と

補修をしようとしてくれるようなことを言ってくれました。

私自身、自分にしかできない仕事を優先順位をあげていくことが

今の私の中の課題だと思っているので、

目をつぶる日々に、ゆっくりと手を差し伸べられるかのような感覚でした。

そして、彼女任せではあったものの時間をかけて

ダボ穴をドリルであけ直して、サイズの合うダボを探してきて、

トンカチでダボを入れて、組み直してくれて

また気持ちよく使える状態にしてくれました。

今や、この荷物置きがわたしには尊くみえます(笑)

 

でも、一番はそのスタッフが

自分も楽しみながらお店のためになることというのを買って出てくれたことに

ものすごい価値を感じています。

 

それは、「仕事」として一番いい姿なんだな、と感じました。

任せられた仕事というのは、自分が好きとか嫌いとか、得意不得意とか

関係なく全うしないといけません。

でも、「うまくいくかな、どうかな、楽しみだな、よしやってみよう、

ちょっとうまくいかなかったから今度はこうしよう、

あ、うまくいきそうだ。よしできた!あー!楽しかった」

と思えるような仕事をできることが原点のような気がしました。

 

人って面倒なことは避けがちですが

人が人に与える影響や人が起こした行動でまた刺激されて

循環していく気がします。

そういうことを、お店のためになろうと地道に動いてくださる姿が

人として美しいな。と、私は思います。

 

きっとcoromo-cya-yaというお店に、何か想いを持って働いてくれているのだと

思っています。

それが、行動になってかたちになった出来事だったのではないかと。

 

「人は口ではどんなことでも言えるんだがなぁ」

小学生の時に知った言葉ですが、人生の中で折々で思い出してきました。

口では頑張ればきれいごとは言えます。

でも行動に起こすことが、何かを変えていくことだと思います。

 

スタッフは個性があるし、いろんなスタッフがいていい。

でも、こういうスタッフを増やしていきたいし

こういうスタッフが活き活きとできるお店でありたいなと思っています。

 

coromo-cya-ya 店主 中臣 美香